くらしのなかの日用品
くらしのなかの日用品
赤澤かおり
メディアファクトリー
ダヴィンチでの連載「すてきなくらしのレシピ~もの編」を一部修正の上、まとめた本。ダヴィンチと言えば本の雑誌。本の雑誌になぜこのような連載が?と思ったが、読んでいくとわかる。登場している25人みなが本の著者であり、うまく、出版した本と絡められている。「あーこの本の著者はこの人だったのね!」という驚きもあって面白い。
「くらしのなかの日用品」だけあって、登場している25人は、暮し系と呼ばれる雑誌やムック本、単行本などでよくお見かけする方が多く、そんな方々の十人十色の日用品を見ることができる。キッチン系が多い中、紙モノ系や雑貨もポツポツと。変わったところでは、森岡梨さんの『レシピブック』が意外性があってツボにはまった。そう言えば私もレシピノートをつくろうと、お玉の絵が描かれたノートを買ったっけ、と思い出した。そのノートが2ページか3ページで終わってしまったことも…。
まーとにかく物欲がそそられる本だ。その一つがル・クルーゼの鍋。カラフルで可愛いとは思っていたけれど、それなりに値段もするし、今のところ我が家には必要ないかなと思っていた代物。しかし、平野由希子さんが日用品としてあげているのが、ル・クルーゼの鍋。残念ながらこの方を存じ上げなかったのだが、『「ル・クルーゼ」で、つくりたい料理』の著者だそうで、いわく、「ごはんを炊くのも、肉じゃがや魚の煮付けをつくるにも、ほとんどル・クルーゼの鍋で」とのことで、じゃがいもやブロックのお肉を驚くほど柔らかく火を通すらしい。
おそらく本屋で『「ル・クルーゼ」で、つくりたい料理』が視界に入っていても手に取らなかっただろうに、これは『くらしのなかの日用品』マジックだ。物欲がそそられたのはもちろんル・クルーゼだけではないのだが、人が愛情を持って使っている日用品だもの、愛情を持って紹介されると、読んでいるこちら側にも愛情が伝わってくる。欲しくなるのは当たり前なのかもしれない。




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