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ひさしぶりの引越し

ひさしぶりの引越し ひさしぶりの引越し

高橋みどり
メディアファクトリー

友達の引越し祝いに本を贈るのもいいかもしれない。そう思ったのは、引越し祝いにこの本をいただいてからだ。スタイリストの高橋みどりさんが10年ぶりに引越しをした。場所は青山。今の住まいに決めた理由や、高橋流の部屋づくりなどを語っているのだが、読みやすい文章と、豊富な写真にすっかり惚れこんでしまった。

前の住まいのことにも少し触れられていて、場所は自由が丘だったそう。青山の住まいと共通しているのは、窓からの眺めが好きだということ。と言っても、3階から6階に移ったわけだから、見える様子は全然違うという。6階の窓から見えるのは、明るい時間には目の前の青々とした木々と広い空、暗ければ、遠くの方にビルの明かり。「ただいま」とドアを開けると、こんな景色が出迎えてくれるのだ。なんとも羨ましい。

高橋さんの住まいは、いたってシンプル。しかし仕事柄、物であふれている。その分、整理の仕方には知恵が感じられ、真似をしたいアイディアがいっぱいだ。下駄箱の上にはカゴに雑然とスリッパが詰め込まれている。スリッパラックなんていらないのだ。カゴが可愛ければそれだけで素敵に見えるかもしれない。また、手紙セットなるものがあって、ハガキ、封筒、便箋などが入っているのだが、そのセット箱の中にもまたさらに小分け用のカゴのようなものが入っており、そこに封筒やハガキがきれいに並べられている。これは早速真似したいと思う。そしてふと思う。スリッパにしろ手紙にしろ、雑貨屋さんで見かけるディスプレイの仕方に似ている…。さすがスタイリストさんだ、とそこで合点がいった。普段からセンスのいいものにたくさん触れていると、自然と自分に蓄積されるのだな。

手元に置いておきたいのはもちろん、これから引越しをする友達にも贈りたい、素敵な住まいの本。赤いキリムの絨毯が目をひく表紙もまた素敵だ。

2008年2月5日掲載
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