7月24日通りのクリスマス
7月24日通りのクリスマス
出演: 大沢たかお, 中谷美紀, 佐藤隆太, 上野樹里, 阿部力
監督: 村上正典
冴えない女の子が主人公の恋愛ストーリー。少女マンガが好きで、妄想の世界に身をおいたり、今週の王子様ランキングをつけたりして過ごしている。そして、自分が住む長崎の町を、リスボンに見立てて歩いたりする。しかしこの妄想は、同じ毎日を少しでも楽しくするための手段として、アリだと、私は思う。毎日重い足取りで向かう、会社への道のりを、例えば、ここはフランスのシャンゼリゼ通り、と思えば、そこにいる自分がステキに思える。問題は、どこまで妄想の世界に入り込めるかだけれど・・・。
冴えない主人公サユリが、憧れの先輩、聡史と再会する。とうてい自分なんかが相手にされるはずはないと思いつつも、周りに後押しされて、綺麗になろうと努力をはじめ、デートを繰り返すまでになる。
この映画では、さまざまな人の恋愛模様が描かれており、恋する人へ思いを伝える場面が、何度か登場する。サユリが、聡史を想っていたことを告げる場面は、素直でよかったし、本屋で働く森山が、言葉を使わずに、恋する人へ思いを伝える場面もいい。
サユリの家は、喫茶店を営んでいる。その喫茶店および、サユリ家が、ものすごくクラシカルで、サユリが長崎をリスボンに見立てて妄想するように、私も、そのクラシカルな喫茶店でコーヒーを飲んでいる自分を妄想したくなる。しいえ言えば、神保町にある「さぼうる」という喫茶店に、ヨーロッパ色をつけた感じの喫茶店。かわいいランプがぶら下がり、窓にかかるカーテンもクラシカル。赤いソファが、クラシックな雰囲気に可愛らしさを添えている。そして、中谷美紀扮するサユリが、この喫茶店に非常によく似合う。綺麗になったサユリが、聡史をつれて、この喫茶店に入ってくる姿が似合いすぎていて、一瞬、そこで時が止まるように感じる。
一方、2場面ほどしか登場しないサユリの部屋。そう広くはない部屋だけれど、ヨーロッパ古着のスカートでお見かけするような柄の壁紙が面白く、やはりクラシカル。本棚にズラリと並べられている少女マンガでさえも、冴えない少女ではなく、可愛い少女を醸し出すアイテムに変身してしまう。




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