ヘイフラワーとキルトシュー
ヘイフラワーとキルトシュー
カイサ・ラスティモ
マルコ・ラウハラ
しっかり者の姉、ヘイフラワーと、わがままで奔放な妹、キルトシューの、とても可愛い物語。家族は4人。家事が苦手で、仕事がしたいと口走る母、ジャガイモの研究ばかりで家族をほったらかしの父。そして、ヘイフラワーとキルトシュー。1時間ちょっとと短く、気を張らず見ることができる映画だ。
この姉妹の可愛らしさには、乙女心がズキュンと射抜かれる。ずっと二人を目で追ってしまう。
母親も父親も相手にしてくれず、遊んでくれるのはヘイフラワーだけ。そのヘイフラワーが小学校へ通う日が近づき、遊び相手がいなくなるキルトシューは、「学校に行かないで」とお願いする。妹思いのヘイフラワーは、母親と父親が、キルトシューと向き合ってくれるよう、神様にお願いするのだった。
この四人家族の関係がどう変わっていくかが、映画の見どころだが、見逃してはいけないのが、随所に登場する、北欧テイスト満載の住まい。可愛い二人に気をとられすぎると見落としてしまいがちな、細部にまで、可愛いものがいっぱいだ。
黄色ベースのかわいいキッチン。白と黄色をチェックに配したタイルや、棚にのぞく食器。テーブルの上に何気なく置いてある食べ物のパッケージ、テーブルクロスなど、あらゆる所に可愛いものがいっぱいで、嬉しくなってしまう。子供部屋は、天使の絵が描かれたブルーベースの壁紙。そして、二人が寄り添って眠るベッドは、お姫様気分のアイアンベッド。
このほか、リビングやサンルームなど、どこも可愛く、見どころだらけなのだが、注目したいのはお風呂場。映画に出てくるおしゃれなバスタブと言えば、猫足の白いホーローのものだったりするが、この映画に出てくるバスタブは、レモンイエロー。洗面台までもがレモンイエローで、壁の白いタイルに、とてもよく映えている。
私が今住んでいる東京では実現が難しいであろう、たくさんの木々と色とりどりの花が咲く庭。その庭で食事をする光景には、「いいなぁ~」と、心の底から発せられた、声にならない声が聞こえきそうだ。




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