8人の女たち
8人の女たち
フランソワ・オゾン
映画というよりは舞台を見ている感覚に近く、たまに歌を歌いだす。そのせいか、クリスマス・イブの朝に、大邸宅の主が殺されるという重苦しいストーリーのわりに、全く重苦しさを感じさせない。
フランスの大邸宅に集まる8人の女。それは、殺された主の妻だったり、娘だったり、妹だったり。また、メイドだったり。犯人はこの8人の中にいる、と、各々のアリバイや動機を探っていくうちに、次々と、8人の女が抱いている秘密があらわになってくる。女というのは、こうも秘密を抱えているものなのか!「えっ!あなたも!」と何度驚いたことだろう・・・。
結局犯人は誰なのか?この物語の最後はとても悲しい終わり方をする。
1950年代のフランスが舞台となっており、8人の女、特に長女と次女のクラシカルなファッションが可愛い。また、のっけからやられるのは、大邸宅のインテリア。壁紙のバリエーションが豊かで、グリーンのアンティークなものから、大胆な色使いのストライプ柄、娘たちの部屋の淡い水色に模様の入った壁紙は、将来のわが子の部屋に取り入れたいとさえ思うほど可愛いらしい。
2時間を越える映画でありながら、場面はずっと、この大邸宅。それゆえ、舞台でのお芝居を見ている感覚に陥るのだろうが、しかし飽きがこないのは、やはり、大邸宅のインテリアによるところが大きいのではないかと思う。小物一つをとっても、メイドが運ぶトレイに乗ったティーセットは、西洋の優雅なティータイムを想像させ、憧れを抱いてしまう。
2007年5月24日掲載




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